RESORTTRUST
リゾートトラストの経営状態と新規販売の因果関係について
エクシブSスーパースイートのノーマルが24泊で3700万円もするなか開業したエクシブ湯河原離宮は2016年末現在での販売進捗率は53.7%で会員権が半分近く売れ残っている現状です。2017年3月にオープンした湯河原を利用した感想などの声やニュースが聞かれてこないのは少し盛り上がりに欠けているからなのでしょうか?ちなみに2010年3月開業のエクシブ箱根離宮の場合、オープン前年の2009年末時点での販売進捗率は80.0%でした。
エクシブで稼働率が60%を超えているのはかろうじて離宮シリーズだけと言われています。レストランは2015年の10月に約10%程度の値上げとアラカルトの停止を実施しました。 また、エクシブの利用料金も2017年4月より値上げになり、リゾートトラストは20日付けで会員さんに「宿泊料金改定についてのご案内」と題された封筒を送付して告知をしました。おおよそ、7~11%程度の値上げになります。
ただ、これらのホテル事業の不振を抜本的にカバーできるのはやはり新規会員権の販売です。こういった状況のなかで営業社員の売れ行きに頼らざるを得ないのが現在の経営体質です。たしかにホテル事業は過酷なコストダウンに苦しんでいます。ただ、一番苦労をしているのはエクシブ湯河原離宮の販売が不振な関東の営業社員ではないでしょうか。一方で中部と関西物件は六甲や鳥羽別邸、ラグーナベイコート倶楽部といったインパクトのある商品が目白押しです。
リゾートクラブもマンション販売会社と同じく、次々と物件展開(新規会員募集)をエンドレスに続けなくてはいけないビジネスモデルです。リゾートトラストは サンメンバーズから始まり、今やオールドエクシブ、離宮、ベイコート等様々な施設をリリースしてきました。ただ、施設をどんどん豪華にする路線で来ていますから、会員権価格の高騰が続いていき営業社員は売りにくくなるというジレンマが発生しています。
流通市場の会員権価格の下落は下げ止まらず、ついに、ある物件ではリゾートトラストの販売時に比べて1/6程度まで値下がる物件もでてきました。現在、リゾートトラストのスタンスは、売却は仲介業者にお任せ状態です。 自らは新規物件の販売に注力するあまり、ここ数年の会員価格の値下がりは目を覆うばかりで、今後、この価格の大きな開きは新規販売にもますます影響が出てくるのではないでしょうか?
1 位:15%
エクシブ蓼科Bタイプ【スタンダード】290➡45
1 位:15%
エクシブ山中湖Dタイプ【スタンダード】290➡45
3位:18%
エクシブ軽井沢Aタイプ【スタンダード】330➡60
4位:20%
エクシブ浜名湖Bタイプ【スタンダード】290➡60
5位:20%
エクシブ伊豆A.Bタイプ【スタンダード】225➡50
6位:23%
エクシブ山中湖Gタイプ【ラージ】390➡90
7位:24%
エクシブ箱根離宮CBタイプ【スタンダード】495~555➡120
8位:25%
エクシブ蓼科Cタイプ【ラージ】400➡100
8位:25%
エクシブ箱根離宮ECタイプ【ラージ】870~960➡230
10位:26%
エクシブ初島Dタイプ【ラージ】390➡100
10位:26%
エクシブ軽井沢パセオCBタイプ【スタンダード】530➡140
お持ちの会員権に値がついている間にどうするかを検討してください。ということをアドバイスをしているわけではありませんが、複数の会員権をお持ちで利用していない商品があれば、この機会に見直しをしてみるのもいいかと思います。
エクシブの宿泊プランから「ルームチャージ差額」がなくなった?
エクシブの料理が2015年の10月に約10%程度の値上げとアラカルトの停止を実施しました。 また、エクシブの利用料金も2017年4月におおよそ、7~11%程度の値上げになりました。それにともない、1泊2食で1名いくらというエクシブの宿泊プランから「ルームチャージ差額」という表現が無くなりました。
ご夫婦2人といった1部屋に少ない人数で泊まる場合に1人当たりの料金は高くなってしまいます。
これまでは違いました。オーナー本人利用であればスタンダードグレードのお部屋を2名で追加料金(差額)なしに、1泊2食で1名いくらというエクシブのお得な宿泊プランの利用ができました。
お子様が同伴する世代に4~5名でスイートルームに宿泊していた方々が、想い出のエクシブで夫婦水入らずでエクシブを利用できる時期になっての実質値上げです。「ルームチャージ差額」が適用されることで1部屋に少ない人数で泊まるほど1人当たりの料金は高くなってしまいます。